医者の彼女
看護師さんと部屋に入ると、和弥さんと
少し年配の看護師さんがいた。

看護師「婦長の山本です。何かあれば
私たちにお申し付け下さいね。」

そういうと、連れて来てくれた看護師さんと、
申し送りをするために出て行った。

和弥「個室の方が気にせずいれるだろ?」

「あっ…でも…」

和弥「気にしすぎ。大丈夫だから。」

だって、部屋の中にトイレとお風呂がある。
絶対普通の部屋じゃないもん。

大丈夫じゃないんだけど…

和弥「悪いな。今日俺当直なんだわ。
明日の朝、仕事明けたら連れて帰るから。」

そう言うと、病棟から呼び出しが
あったとのことで出て行ってしまった。

再び和弥さんが部屋に来たのは
もう夜になってからだった。

和弥「…調子はどうだ?」

「大丈夫です。」

和弥「1回診察するな。」

そう言って聴診をされる。
…これ何回目だろう…

和弥「…点滴はもうよさそうだな。
これ終わったら、外すな。
吸入だけしとこう。」

そういうと、看護師さんが吸入器を
持ってきて、吸入を始める。

少し強く吸っても咳は出なくなっていた。
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