ブラックサンタクロース〜悪い子はどこ？〜

あたしはヴァイナハツマンに負けずに悪いことをすると誓い、ダンボールに囲まれながら眠った。



「オラッ！！テメェムカつくんだよ！！」

次の日、あたしは学校の裏庭で大人しそうな奴を捕まえていたぶって遊んでいた。暴力は大好き。だって自分が強いと知らしめることができるから。

「お、お願い……です。許して……」

何十分も殴られたり蹴られたりしているせいか、ボロボロになって泣きじゃくりながら相手が懇願してくる。そんな顔をされるとますます拳が止まらない。でも、今日はいいこと思いついた！

「ふ〜ん。なら、お前立てよ」

ボロボロになった相手を無理やり立ち上がらせる。そして、相手が立ち上がって落ち着いた刹那、思い切り相手の腹に蹴りを入れた。

相手は一瞬にして地面に倒れ込み、もがき苦しむ。ああ、その表情たまんない。

「アハハハハハハハハ！！気持ちいい！！悪って最高〜！！」

あたしは高笑いをしながら裏庭を後にする。相手の苦しむ声が未だに脳裏にこびりついて、冷めようとしていた興奮がまた押し寄せてきた。