ねえ、知ってる?【上】



「ぶ、ブレンドと、クリームソーダです」


「はーい! 苗ちゃん、もう一人で作れる?」


 その言葉とともに、私に一歩近づいてきた雅暉さんにドキドキして、思わず肩が上がってしまった。


 雅暉さんはそれを見逃さなかった。


「ん? どうかした?」


「いや、何でもないです! 一人で作れます・・・!」


「ふーん、じゃあ見守っとこうかな~」


 と笑いながら私の後ろに回ってきた。



 
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