ねえ、知ってる?【上】
「苗ー! 来たよーーー!!!」
「あっ・・・!!!」
八時五分前、店内にお客さんがいなくなってから数分たった後。
お店の扉を開けたのは陽十香たち三人だった。
「おー、陽十香ちんいらっしゃい!」
「陽十香~! 大和くんと雨野くんも! 来てくれてありがとうね」
雨野くんは陽十香の横にぴったりとくっついていた。
大和くんは、二人の後ろから私に手を振ってくれたので、笑顔で返した。
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