ねえ、知ってる?【上】



「お待たせしました。ホットコーヒーお二つと、苺のミルクレープ、チョコレートケーキです」


「ありがとうございます」


「おお・・・・・・」


 大和くんはミルクレープを、私はチョコレートケーキを頼んだ。


 店員さんの手元を見て「おお・・・・・・」とつぶやく大和くんがなんだか子供みたいで、可愛い。


 どちらも本当においしそうだ。


「いただきます」


 私は手を揃えてそう言った。


 大和くんはフォークを持ち、ただそれをじっと見ていた。


 
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