ねえ、知ってる?【上】
何にせよ、雨野くんと幸せになれたら良いな・・・。
私は思わず隣で寝ている大和くんを揺さぶって起こし、陽十香から来たLINEと幸せそうな二人のツーショットを見せた。
あれから何回か二人で遊びに行っているのを、陽十香から聞いていた。
陽十香が雨野くんと付き合うことを望んでいるのは、なんとなくわかっていた。
雨野くんの誠実な姿にどんどん惹かれていっていたのだ。
大和くんは眠たそうに目をこすりながらもLINEをのぞき込んで笑顔を見せてくれた。
そして自分の携帯を取り出して、雨野くんとのLINEの画面を見せてくれた。