ねえ、知ってる?【上】
「苗、あんまり頑張りすぎるなよ。俺はいつでもいるからな」
「ありがとう・・・・・・」
私はまた溢れそうになった涙をこらえながらカレーを口にした。
大和くんの優しさが身にしみた。
強い味方だな、本当に。
大和くんは私の横で少しだけ悲しそうな顔をしていた。
大事な友達にこんな顔をさせてしまうような恋は、良くないのだろうか・・・。
この気持ちに良いも悪いもないけれど、好きにならない方が良い相手だということは間違いない。
雅暉さんが二人いれば良かったのに。