ねえ、知ってる?【上】



 私たちはそれぞれチーズケーキとカフェラテを頼んだ。


 席に座ってケーキが運ばれてくるのを待っている時、大和くんが口を開いた。


「てか今日さ、二人だけで良かったんじゃないの?」


「えっ、もうなんで大和はそういうこと言うんだよ~!!」


「そうだよ、四人、楽しいじゃん!」


「はは・・・・・・」


 もしここに私たちがいなくて完全な二人きりの方が、もっと二人も気にせず楽しめるのではないかと思い、なんとなく私たちが邪魔な気がしてくる。


「二人が仲良くなれば良いなと思って俺たちが計画したのによー!」


「えっ・・・・・・!??」


「ちょ、ちょっと隆平!」



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