ねえ、知ってる?【上】



 大和くん、ナイス・・・!


「まー良いか・・・・・・。俺は完全に一目惚れだったな。入学式の日、家から学校に向かって歩いてるときに目の前歩いてたんだよー・・・。可愛いなって見てたけど、まさかの同じ学部で英語のクラスも同じで、運命感じたーー!! あとは裏表がないところかな、はは」


 隣の陽十香は恥ずかしそうにうつむいていた。


 可愛い・・・・・・。


 明るくていつもキャッキャしている陽十香が、雨野くんの前じゃこんなに女の子になっちゃうんだ・・・。


 可愛いな。


 とっても幸せそう。

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