ねえ、知ってる?【上】
そんなことをするのはやっぱり私の気持ちには応えられないから・・・?
こんなに好きになってしまったのに、やっぱり私の気持ちには応えられないから私を傷付けないように告白させないようにしたの・・・?
お店に着いてからはお互いにしばらく無言だった。
いつもは明るくて、私を笑わせてくれる雅暉さんだけど、今日はいつになく深刻な顔をしていた。
きっとさっきので全部気付かせてしまった。
どうしよう、どうしたら良いのだろう・・・。
雅暉さんのことが好きだけど、雅暉さんと気まずくなりたくない・・・。
嫌な考えが頭を巡ってしまう。
雅暉さんも落ち着かないようで、メニューを手に取って開いたり、店を見渡したり色々動いていた。