ねえ、知ってる?【上】
「絶対傷付けない」
「そっか、良かったじゃん苗! 雅暉さんからそんな提案してくれるなんて!」
「うん・・・・・・。まだどうなるかわからないけど、良かった・・・!」
次の日。
私たちは夏休みで暇だったため、雨野くんの部屋に集合していた。
雨野くんの実家は裕福らしく、部屋は一人暮らしとは思えないほど広く、四人がのびのびとくつろげる。
雨野くんも陽十香から詳しく話を聞いてくれているそうなので、私はもう三人には何もかも隠さず話していた。
「い、いや~ほんと! なんか正直そうだし良い人っぽいね、その人!」
陽十香と雨野くんはそうやって、私の初めての告白を喜んでくれた。