ねえ、知ってる?【上】



 大和くんは私の頬を右手で寄せ、キスをした。


 嫌じゃなかった。


「ちょっとは俺のこと、男として見ろよな」


「っ・・・・・・・・・!!」


 私は驚きで何も言えず、椅子から動けなかった。



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