ねえ、知ってる?【上】



「苗、何そんなに慌ててんの?」


「あっ! いや、ビーフシチュー、早く食べたいなって!」


「は~? まあ、もうちょっと待っててね! 隆平、キッチン行こ!!」


 と言ってまた二人はキッチンに移動してしまった。


 ど、どうしよう・・・。


 また大和くんと二人きりだ・・・・・・。


「苗、こっち来て」


「え・・・・・・どうして・・・?」


 ソファに腰掛けていると、大和くんが手を出しながら近づいてきた。


「ははっ。なに意識してんの? 机片付けたり準備しようって呼びに来たんだけど、なんかエロいこと考えてた?」


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