ねえ、知ってる?【上】



「なっ・・・・・・! そんなこと・・・考えてないもん」


「そんなことしないから、おいで?」


「っ・・・・・・」


 意地悪なことを言ってくるのに、やっぱり優しい・・・。


 優しく腕を取られてまたドキドキしてしまう。


 私と大和くんは、テーブルを拭いたり、お皿を出したり、ご飯を食べられる用意をした。


 キッチンから聞こえてくる陽十香と雨野くんの声は、とても楽しそうだった。


 これはまだまだ時間がかかりそうだな・・・・・・。


「ねー、もう野菜切ったりするの面倒だから、具少なめでいいー? 良いよね??」


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