ねえ、知ってる?【上】



「いやー、まず俺ら買い出しも頑張ったし、まじで勘弁してくれ~!」


 キッチンの方からそんな声が聞こえてきた。


「良いよ!!!!!!!」


 ナイス、ナイスだ二人とも・・・。


 速く終わらせて二人ともこっちに帰って来て・・・・・・。


 大和くんと二人きりじゃ緊張しちゃう・・・・・・!


「苗、俺と二人じゃそんな緊張するようになったの?」


 意地悪そうに笑う大和くんの表情にまたドキドキしてしまう。


 何もかもを見透かしたようなその笑みが私をゾクゾクさせる。


「ち、違うよ。お腹空いただけ」


「ふーん」


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