ねえ、知ってる?【上】



「ちょ、苗!! 返事は!?? 付き合ったの??」


「それな!! それ一番大事!! 苗ちゃん!!!」


「ええっ・・・・・・・・・」


 へ、返事・・・・・・??

 
『・・・・・・・・・む、無理だよ・・・・・・』


 私が返事したことといえば、これくらいしか思いつかない・・・・・・。


 というか、そんなことをこの二人に言っていいの・・・・・・?


「なー」


 隣に座る大和くんが、その言葉とともに私の肩を自身に引き寄せた。


「苗困らせていいのは俺だけだから。お前らは介入してくんな」


「っ!!!」


「おまっ・・・・・・!!!」


「・・・・・・・・・・・・っ!!!」

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