ねえ、知ってる?【上】



 悲しいことも多いけど、それでも色々な感情に出会えて新鮮だ。


 私は意を決して送信ボタンを押した。


「あああ・・・・・・・・・」


 雅暉さんとのトーク画面に私の打った文面が表示される。


「送っちゃった・・・」


 私は逃げるように携帯を閉じた。


 恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい!!!


 もし雅暉さんがあれを読んじゃったらどうしよう・・・。


 いや、読んで貰いたくて送ったのは事実だけど、それでも見られたらと思うと恥ずかしい・・・・・・。


 心がこそばい。


 ううう・・・・・・。


 私は布団の中に潜り込んだ。


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