ねえ、知ってる?【上】



 ♪♩~~


「あっ!!!」


 携帯の着信が聞こえて、恐る恐る画面を上に向ける。


「雅暉」の文字が表示されていた。


 ああ・・・・・・。


 恥ずかしくて文面に目を向けられなかった。


 雅暉さん、返事が早いな・・・。


 中身は気になるけど、見るのが少し怖い・・・。


 また深呼吸して携帯を開いた。


『ありがとう! 明日は空いてる? 俺明日休みだし、車で苗ちゃんちまで迎えに行けるよ。夜おいしいもの食べに行こう』


「・・・・・・・・・っ!!!」


 泣きそうなほどに嬉しかった。


 本当にデートしてくれるんだ・・・・・・。

 
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