ねえ、知ってる?【上】
雅暉さんの私服・・・・・・。
大学にいる男の子たちとは違い、一段と落ち着いた格好で年の差を感じる。
素敵だな・・・。
「だ、大丈夫です・・・!!」
私は緊張しすぎて雅暉さんの目をはっきり見られなかった。
「ん? 目見て話して~~!」
雅暉さんはそんな私を見て目をじっとのぞき込んで来た。
・・・・・・!!!
ずるいよ!!
私は顔が真っ赤になるのがわかった。
「苗ちゃん、行こうか。はい」
と言って、雅暉さんは右手を出してきた。
「ん・・・・・・?」