ねえ、知ってる?【上】



 そうしているうちに料理が運ばれてきた。


 小さめのサイズのシーザーサラダに鮮魚のカルパッチョ。


 私はこれくらいはしようと思ってお皿に盛り付けて雅暉さんに渡した。


「ありがとう。答え出たよ!! 頑張り屋さんな子! 笑顔が可愛い子! はは、これしか思いつかなかった!! こういう時見た目はあんまり答えたくないからね」


 少し恥ずかしそうに答えた雅暉さんの表情が最高に好きだと思った。


 もしかしたら私にも当てはまってくれるんじゃないかという答えに胸が高鳴る。


「なるほどです」


「結局俺は、俺のこと好きでいてくれる人のことを好きになっちゃうけどね」


 
< 359 / 395 >

この作品をシェア

pagetop