ねえ、知ってる?【上】



 帰りたくなかったけど、帰るしかないと悟って自分からそう言った。


 もう雅暉さんとデートすることは出来ない。


 雅暉さんの中での美舟さんを超えられないとそんな日は来ない。


 それでも一緒にいると楽しいし、忘れられない。


 家に着いたのは9時半だった。


 もう何もしたくない・・・。


 何も考えたくない・・・。

 
 私はそのまま寝てしまっていた。


 
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