ねえ、知ってる?【上】
「ふふ、はい、是非行きましょ・・・って、え・・・・・・?」
「シフトは希望をLINEのグループに貼ってくれたら僕が調整して出すからね! QRコード出して貰ってもいい?」
「え・・・・・・」
ついつい岸本さんの空気に飲まれてしまった。
なぜかラーメン仲間になった。
「あっ、全然下心とかじゃなくてね、あの、仕事の連絡のためにみんなに聞いてるだけだからね!?」
「私・・・」
「うん、採用だよ」
バイトの面接がこんな風に進んで終わることもあるんだと、私はこの日初めて知った。
こうして超爆速で私のアルバイト先が決定したのだった。