ねえ、知ってる?【上】


 
 だい、たん・・・・・・?


「寝込んでるとは言え男の家に来ちゃうなんて、俺がもし手出ししたらどうするの?」


「え・・・あ、いや・・・・・・あの」


 桐谷くんの少し意地悪げな表情に胸がドキドキしてしまう。


「冗談」


「えっ・・・・・・?」


 桐谷くんは元の位置に戻ってまたアイスを食べ始めた。

 
 さっきの、なんだったんだろう・・・。


 
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