ノラ、クラり
2
ゼンの部屋にて__
「それで?なんで2人はそんなに距離があるんだ?朝も一緒に来なかったし。」
主のゼンが明らかにおかしい白雪とオビに問う。
「それはオビに聞いてください。」
ムッとした顔で白雪が言う。
「主、俺とお嬢さんにも色々あるんですよ」
いたづらに笑ってみせる。
「何もありませんから」
すかさず白雪が口にする。
"こりゃ、相当怒ってるなお嬢さん。でも男なら仕方ない気もするけど"
「オビがどうせ怒らせるような事したんだろ?」
呆れながらミツヒデが言う。
「俺の味方はいないんですかい?」
「やっぱ日頃の行いじゃない?」
真顔でキキも付け加える。
「2人は早く仲直りするように。」
ゼンの言葉にチラッと白雪を見てみるが
口を聞いてくれそうな感じはしない。
"俺だってあんな事するつもりじゃなかったですよ"
「気を取り直して、今日集まってもらったわけを説明する______」