世界No.1の総長と一輪のはにゃ2


さっき、少しでも俺が行くのが遅れていたら……俺が扉の前で待っていなかったら……そう考えると怖くなる。



待っていて良かった。
助けられて本当に良かった。



「……心配かけて、ごめんにゃさい」



はにゃりの小さな声。



「無事で何よりだけど……。何があったんだよ」


「あのね、お風呂に入ろうとしたら急に足がつって……。わたしも本当にびっくりしたの……」




ぷるぷると震えているはにゃり。
俺はその小さな頭をぽんぽんとなでてあげた。




「明日小さい浮き輪でも買ってくるから。次からはちゃんと浮き輪につかまってろよ」


「……にゃあ」




もう一度頭を撫でて、それから俺は彼女の髪を乾かしてあげた。
ドライヤーのスイッチを入れて、はにゃりの猫耳に風が当たった瞬間、はにゃりの猫耳は伏せた状態に。



その姿も可愛すぎて、写真をとりたいくらいだった。




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