二階堂くんは今日も冷たい。
笑わない男


今日も二階堂くんはかっこいい。


朝から眠たそうに欠伸をするところを見て胸がきゅーって締め付けられる



「 なーに朝からにやけてんの。」



と言いながら私の頭をぽんっとしてきたのは



「....菜花!!!おはよっ!」




女子の中では少し背が高めで、ショートカットが良く似合うお姉さん系の


湯本 菜花 (ゆもと なのか)





「今日も朝から二階堂くんがかっこよすぎてさ〜、まったく心臓が3つあっても足りないよ!!!」





「はいはい、相変わらずなんだから。そういえば二階堂くん飲み物買いに行ったわよ。」





菜花に言われてぐるっと教室を見回すと、さっきまで机に寝そべって欠伸をしていた二階堂くんはもう居ない。




「菜花ったら〜、そーゆーのはもっと早く言うんだよ!!!笑 じゃ、行ってくるね!」





バシバシと菜花の背中を叩いた後、私はすぐに教室を出て自動販売機に向かって走り出した。



.....後ろで先生が鬼の形相で睨んでいたことも知らずに。





「ゴルァー〜!!!! 中川〜〜!!!!!」
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