二階堂くんは今日も冷たい。
走った先には見慣れた後ろ姿。
「二階堂くんっ!! おはよう!!!」
うん!!我ながら朝から気持ちいい挨拶だなあ!!!!笑笑
.............ん? あれ、?
もしかしたら今の挨拶聞こえてなかったのかな、と思いもう1回大きな声で話しかける。
「二階堂くん?? おはよう!!」
「朝からうるさい。」
と言いながら振り返る二階堂くんはやっぱり眠そうで。
そして手に持っているのはブラックコーヒー。
思わず可愛いなって思ってしまう。
「もしかしてそれ眠気覚まし?? だとしてもブラックコーヒー飲めるのってすごいなあ、私は砂糖入りのコーヒーもちょっと苦手なくらいなのに!」
「....ふっ、ガキ。」
背の高い二階堂くんは私の事を見下ろし、鼻で笑った後教室に戻ってしまった。
「二階堂くんが笑った!!!!」
笑ったと言っても鼻笑いなんだけどね。
それでも私の前で笑ってくれたことに喜びが隠せなかった。