トクベツナヒト。
「おはよー、梓」
「…おはよう、鳳舞」
幼い頃から馴染みのある鳳舞。
…そんな彼は、いつからか、私に対する執着が激しくなって…、私たちの関係も、鳳舞自身も、何もかもが狂ッタ。
「梓、今日学校行く?」
「うん、行く」
機嫌が良さそうだった綺麗な顔を、不機嫌そうに歪める鳳舞。
…いくら独占欲が強くても、学校に行くぐらい許せよ、って思ってしまうのも仕方ない。
「…そ」
鳳舞が、私に学校に行って欲しくないと思ってることぐらい気付いてる。
私だって、学校も、先生も、クラスメイトも大っ嫌いだ。
陰口は興味もないけど、直接手を出してくるイジメはうざいし、それを見て見ぬふりする先生と学校も嫌い。
…所詮そんなもんだ、ってわかってたけど、初めの頃は苦しかった。
…だけど。
そんな事で学校に行かなくなるなんて、私のちっぽけなプライドが許さない。
「…うん」
「んじゃ、早く飯食べて。一緒に行こ」
…あぁもう。
全部わかってるくせに。
ハイスペックな上に、容姿も完璧に整っている鳳舞は、男女問わず人気者だ。
だけど、彼から人を求めたりすることはない。
そんな彼とずっと一緒にいると、「あぁ、鳳舞が一緒にいたいんなんだな」なんて、誰でもわかる。
でも、盲目に好きになってる馬鹿達は、「無理やり鳳舞君といる姫野さん、調子乗ってない?」なんて意味わからない思考で、私を妬む。
そんな事、考えなくてもわかるでしょ?
…鳳舞は、私が人に好かれることも、関わる事も嫌うから。
…わざと、私が嫌われるようにやってる事なんて、知ってるんだよ?
そんなあなたが、みんなに好かれるあなたが、
「…うん。一緒に、ね」
私は大っ嫌いだよ。
「…おはよう、鳳舞」
幼い頃から馴染みのある鳳舞。
…そんな彼は、いつからか、私に対する執着が激しくなって…、私たちの関係も、鳳舞自身も、何もかもが狂ッタ。
「梓、今日学校行く?」
「うん、行く」
機嫌が良さそうだった綺麗な顔を、不機嫌そうに歪める鳳舞。
…いくら独占欲が強くても、学校に行くぐらい許せよ、って思ってしまうのも仕方ない。
「…そ」
鳳舞が、私に学校に行って欲しくないと思ってることぐらい気付いてる。
私だって、学校も、先生も、クラスメイトも大っ嫌いだ。
陰口は興味もないけど、直接手を出してくるイジメはうざいし、それを見て見ぬふりする先生と学校も嫌い。
…所詮そんなもんだ、ってわかってたけど、初めの頃は苦しかった。
…だけど。
そんな事で学校に行かなくなるなんて、私のちっぽけなプライドが許さない。
「…うん」
「んじゃ、早く飯食べて。一緒に行こ」
…あぁもう。
全部わかってるくせに。
ハイスペックな上に、容姿も完璧に整っている鳳舞は、男女問わず人気者だ。
だけど、彼から人を求めたりすることはない。
そんな彼とずっと一緒にいると、「あぁ、鳳舞が一緒にいたいんなんだな」なんて、誰でもわかる。
でも、盲目に好きになってる馬鹿達は、「無理やり鳳舞君といる姫野さん、調子乗ってない?」なんて意味わからない思考で、私を妬む。
そんな事、考えなくてもわかるでしょ?
…鳳舞は、私が人に好かれることも、関わる事も嫌うから。
…わざと、私が嫌われるようにやってる事なんて、知ってるんだよ?
そんなあなたが、みんなに好かれるあなたが、
「…うん。一緒に、ね」
私は大っ嫌いだよ。