君と、シロツメクサと、


だってお母さんに、

「明日お家デートするから、家に居ないけど心配しないでね!」

って報告したら、


「あらー!七音くんのとこ行くなら泊まらしてもらいなさいよー!私今日夜勤だし」


いやいやいや!そうはならないでしょー!!


でもなんてったって私のお母さん。


自分の意見は絶対曲げず…


「じゃ!七音くん今日華のことお願いねー♡」


お母さん…語尾にハートが見えるよ…


「了解です。」


七音も、ちょっとは意識してくれていいのに…。

なんかお父さんみたい。



「行こ。華」

「うん…!」


私たちの真上の部屋に向かって歩き出す。


その瞬間七音が手を繋いでくる。

「歩く時くらい、だめ?」


「……全然嬉しい!」


嬉しい。嬉しい!

やっぱりお父さんなんかじゃないな…

すっごくドキドキする。


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