君と、シロツメクサと、


「ほら。言ってたろ?そんときは他のクラスに用事あって1組の前通っただけだけど。」


わぁぁ!!!!

なんかすっごい恥ずかしいんだけど…?!


「あ、ありがとう…」


私もっと可愛く言えないのかな…


「今まで我慢してたんだから。甘やかさせてよ。」


そうやって手を繋いでくる七音の耳は真っ赤っか!


「何ニヤニヤしてるの、」


「いやーなんかなな兄なんだなって思っただけ。」


私がそういうと、突然壁に追いやられて…って!


これ、壁ドン…?!

想像してたよりめっちゃ顔近いし、恥ずかしいっ


「っちょ、七音…恥ずかしいよっ」


「これでもなな兄に見える?」


今目の前にいるのは、大人っぽくてかっこよくて、今の私が大好きな


«七音»


「見えない……です」


そう言うとまた顔を真っ赤にして、


「あーもうごめんっって!マジでダサすぎだよな。そんな顔すんなって。」


そうやってまた最後までカッコつけられない七音は、やっぱり可愛いかも。


「でも、さっきも言ったけど全力で可愛がるし甘いから覚悟しててね?」


み、耳!耳!


「華に俺のこと可愛いとか思わせねーよ?耳弱いの知ってんだからなー。てか早く行くぞー」


やっぱり私の恋人は大人でちょっと意地悪で、私に甘すぎます………!

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