君と、シロツメクサと、
あいつの女装のクオリティが高かったわけじゃないが、華をそんなに不安にさせてしまったのは俺の責任だ。
「華。あの人は女の人じゃないんだ。大学の同期生で、結婚式の余興のために女装してたんだ。」
俺は写真と一緒に華に説明した。
「ほんとに不安にさせてごめんなさい。でも、これからはなにかあったら俺に言ってよ。一緒に考えるし、受け止めるから。」
そうすると華は少し元気を取り戻して、よかったぁとつぶやいた。
「私ね・・・七音のこと、七音が思ってるよりも大好きなの。だから、私ばっかり好きだと思ってたんだよ??」
そういう華を優しく抱きしめた。
「俺も、華が思ってるより華のこと愛してる。だれにも渡したくないんだ・・・」
「愛・・・してる?」
ちょっと引かれたかな・・・・?
華のことはほんとに愛してる。逆に愛してなかったらここまでついてきてない。
でも安っぽくなってほしくないからいま初めて口にしたんだ。