君と、シロツメクサと、
強奪と、救済
私は生徒会室で、生徒会定例会議の準備をしながら昨日の出来事を反芻していた。
「上書きとか言っちゃった・・・・!恥ずかしすぎでしょ!」
七音に会えて誤解が解けて嬉しかったけど、あんなこと言っちゃって・・・
「上書きがどうしたの?パソコンのデータのこと?」
「わっ!小野寺くん!パ、パソコンの事じゃないけど・・。」
小野寺君は、私と同じく生徒会の一年メンバー。
「そっか。ならいいんだけど。粕谷先生が、メッセージ見ろとか言ってたから伝えに来たんだ。」
メッセージ…??
私はスマホを確認すると、普段溜めない通知が50も来ていることに気がつく。
ちょっと保健室きてー
大丈夫?何かあったの?
華ー??
俺またなんかした??
見たら連絡入れてよー??
めっちゃ心配されてる…?
「ありがとうっ!!」
私は走って保健室に向かった。