君と、シロツメクサと、


駿斗を見ると声を押し殺して笑ってる。

「え、会長って………」


や、やばい………


その場にピンと張り詰めた空気が漂ったかと思えば、糸が切れたように大騒ぎになる。


「えええぇぇぇぇ!会長って彼氏いたのかよーー!!」

「まーそーだよなぁぁ…」


「俺狙ってたのにー…!!」


「っバカお前じゃ無理だろ!」


いろいろな声がしてるけど、私にだって彼氏いるもん!!!


でもこんな話になったらやっぱり皆気になるようで・・・・。


「彼氏って・・・・誰なんすか?」

一人が意を決したように私に聞いてくる。

それは・・・







って。

言ったらだめじゃん?



私はそのことを知っている駿斗とみりとに目配せをする。


でも二人ともお手上げとでもいうように首をかしげる。



「ねーねー誰なんすかーー??」



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