君と、シロツメクサと、
華side
*☼*―――――*☼*―――――


ハァッハァッ


私は奏多の手を引いてとりあえず七音から隠れるようにした。


でも頭の中では、2人の私が戦っていて…


『素直に私が美瑠ちゃんに嫉妬したって言えば良かったのに!』

『いやぁ!ちょっとくらい七音にも気持ち味わってもらわないとダメだね!!』



……どっちなのーーー!!!!



「大丈夫?息切れてるけど、」



「あ、うん!!大丈夫大丈夫ー!ごめんねー!あ、アハハ~」


そうやって誤魔化すけど、結構な距離走ったからやっぱり息切れは止まらずに…



「ふぅぅぅぅはぁぁぁ」


ふかぁーくしんこきゅー



「ブハッ!大丈夫じゃないじゃんかよ。」


「も、もー!!からかわないでよねっ!」


「はいはい。プッごめん」


また笑ってるー!!!


でも…


「奏多は笑ってる方がかっこいいね!」


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