君と、シロツメクサと、



「失礼しまーす」



「はーい」



部屋に入ると粕谷先生はいた。
何かのお仕事かな??


「小野さ、なんか悩んでるでしょ。」



え、えええ!なんで分かるの?!



「なんで、分かるんですか??」


そう言うとハハっと笑って話し出す

「小野さ、悩んでる時めっちゃ顔に出るの。眉間にシワ寄っちゃってる」

あ…それ前にも言われたよね。みりとに


「実は……」


そうやって駿斗のことを話した。


「ほうほう。じゃあ小野は駿斗のことが好きだけど、黒崎と駿斗か両想いっぽくて悩んでると。」



「そ、そうなんです……」


やっぱり話聞くの上手い…全部話せちゃった!


「じゃあ小野さ!俺の彼女になってみたら??」


……………………え?


「先生それってどういうことなんでしょうか」


この話の流れでこれっておかしくない??

「だーかーらー。とりあえず俺の事彼氏にするって言う手もあるって事だよ??」


それはどういう手なの?!?!



「???それってどういうメリットが??」



先生も好きじゃない人と付き合うなんていやじゃない??

それ以前に生徒と先生じゃん!



「あんね、男子って言うのは、そ失ってからじゃないとその大事さに気づかないもんなの。」



ほうほう。



「だから、付き合ってるフリ!フリをすればいいの!」



あー。


でも確かに、先生と偽カップルになれば嫉妬させることが出来るし…


「どうする??」


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