君と、シロツメクサと、
「「シロツメクサ」」
そうだ。私は昔からシロツメクサが大好きだったんだ。シロツメクサの香りのする香水は、調べてみればたくさんあった。
だから何もおかしいことは無い。
ないんだけど。
今頭の中から離れないのは、粕谷先生だ。
でもそれは、いろんな偶然が重なってだよね?
だって私ずっと駿斗の事好きだったんじゃないの?
ダメ。
考えれば考えるほど思いだせない記憶で頭が痛くなる。
もうやめよう。そう思って私は考えるのをやめた。