君と、シロツメクサと、



それから先生が病院に連れてってくれて、後頭部は打撲で済んでいたことが分かった。



今は、粕谷先生の後部座席に座ってる。家の方向に向かっているけど、私の家の鍵は無いしお母さんは看護師で、今は家にいないんだよなぁ


「せ、先生・・!私今家に誰もいないし、鍵も持っていないんですが・・」


「心配しなくても大丈夫。あんまり喋らないようにしとけ。」


「は、はい・・」




何だか申し訳ない・・・ここまでしてもらって・・


「先生。ありがとうございました・・・」



「あのなー?俺、彼氏ってこと忘れてんだろー??」


それは設定であって・・私の事好きなわけじゃないのに・・。



「忘れてませんよ?」


「じゃあ、そゆこと。」



ムッ



「先生私の事好きじゃないのに、なんでこんなに優しくできるんですかって聞いてるんです!」



「さぁねー。着いたからおりるよー」


話そらした・・・!



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