君と、シロツメクサと、
「あれっ?ここ私が住んでるマンションなんですけど・・・?」
「気にしなーい気にしなーい。はい、ここ乗って」
先生が乗ってと言っているのは、背中・・・
重いから絶対いや!でも、頭が痛くて歩けなさそうなのは確か・・・
葛藤があったけど、素直に背中に乗ることにした。
おんぶしてもらった瞬間、またあの懐かしい感覚に襲われる。
というか、今さっきあんなことがあったのに、こんなにすんなり体を預けられたのはなんでだろう。
「またシロツメクサ・・・・」
「ん?なんかいった??」
これ言っちゃおっかな・・・・??
「先生ってすっごく懐かしいにおいがするの____」
そこから私は、昔大好きだった人の話を夢中でした。突然いなくなったこと。そこで駿斗の事を好きになったこと。そして、
「その男の子は、なにかある度にシロツメクサの花冠をくれたんですよ?それで最近先生からシロツメクサのにおいがして、気になってしらべたんです。花言葉。」