君と、シロツメクサと、
先生は今さっき私たちが分かれたところにまだいて、後夜祭のキャンプファイヤーを見ていた。
前までは何も思わなかったけど、先生はよく寂しそうな顔をする。
切なそうな顔。好きな人いるのか・・・な?
いや、先生だってこの学校の人が好きなんじゃないかな?
そう思えば思うほど、胸がおもりがかかったように重くなる。
でも、諦めちゃだめだから・・
「な、なな、と!ただいま!」
「華?!」
先生は私を見ると、心底驚いた顔をしていた。
「駿斗は・・・?」
断ったと言いかけて、言葉をのんだ。
私と先生は、駿斗を嫉妬させるための関係だから、断ったなんて言ったらこの関係は終わっちゃう。
「残念ながら、告白じゃなかったんです!」
「そ、そうか」
「っだから!先生とキャンプファイヤー見ようって思って!」
私は史上最高に勇気を振りしぼって先生を誘った。
「それはもちろん。行こ。華。」
「うんっ七音!」