君と、シロツメクサと、
言っちゃったぁ・・・引かれるよね??
「知ってるよ。あと、キスはまだしたこと無い。てか厳密には、しなかったんだ。ある人に出会うために。」
ある人・・・か。
私だったらいいのに。
「ふーん。そうなんですね・・・」
そんな話をしていたら、キャンプファイヤーの火がどんどん鎮まっていく。
私ってバカかも。駿斗の事まだ好きなら両想いだったのに。
それでも、この傍にいてくれる先生の事が好きなんだな・・
「華。」
そう呼ばれて横を向くと
触れるだけのキスが降ってきた
ほっぺに。
「嫌だったらごめん。ほんとにごめん。明日の夕方6時に焼肉みなとの駐車場に集合って皆に伝えといて。じゃあ明日。」
先生はそこまでよどみ無く話すと、すぐに逃げてしまった。
私は・・・
後で美麗に見つけられるまで、その場に立ち尽くしていた。