キュンとくるのは彼の方
御代 陽side
―第1話―
ラブが始まった?
6月20日(土)。昨日のアルバイトの帰り、
ある年上の先輩に告白された。
俺の隣に座っている彼女が告白してきた
理笑先輩という人だ。
だが、俺達はまだ付き合っていない。
正直気まづいのが今の現状だ。
付き合っていない?それは何故かって?
でわ昨日に遡ってみよう。
6月20日(土)
俺のアルバイト先は建物3階にある田舎の
小さなフィットネスジムだ。(もちろん車通勤)
と、言っても他のジムよりかは業務も簡単で
どちらかというと楽な方である。
基本は2人作業で簡単な業務とお客様への対応をする。
この日は理笑先輩とラストまでシフトが一緒だった。
閉め作業も終わり施錠もして
2人で帰りのエレベーターに乗る。
ふとした時に思うが
なんでこうもエレベーターていう
空間は妙な気まづさがあるのだろうか。
仲のいい友達とかだったら別に気まづさなんかないのになぁ・・・。
まぁ、それは親しいから当たり前として
ここで勘違いしてほしくないのは
理笑先輩が苦手とか嫌いで話さないとかではない。
むしろ理笑先輩はいい人だ。
優しく接してくれるし時々話もかけてくれる。
だけど、この人は基本クールな方だと思う。
キャピキャピ系ではないのは断言できる。
話す時は話すし話さない時は話さない感じだ。
でも暗い人でもない。
名付けるならブライト・クールガールってやつ?
※ネーミングセンス皆無
そう、ここまではいつも通りだった。
そして、何も話さないまま1階について目の前にある自分の車に行こうと出入口を出たところで、後ろで歩いていた理笑先輩が突然に
「陽くんってさ・・・彼女とか好きな人居たり
するの?」とぼそっと質問をしてきた。
俺はいきなりの質問と質問する内容に驚いた。と、
同時に何故その質問をしてきたのかと疑問にも
思ったが、とりあえず
「今は付き合ってる人も好きな人もいませんよー」
と答えた。
少しの沈黙の後に理笑先輩は小声で
『良かったー。』と言った。
......んんん?
え?今、良かったって聞こえたんだけど?
え?!今、言ったよね?!
そう言ったかは半信半疑だった。
だが内心かなり戸惑っていた。
その直後に理笑先輩は、内心戸惑っている俺に
「私ね、陽くんのこと好きなんだ。」
これはハッキリ聞こえた。いきなりの告白に
びっくりして立ち止まり理笑先輩の方を
振り返り目が合う。
先輩は俺を見つめたままだ。
一方の俺の頭の中には
「好きなんだ。好きなんだ。好きなだ。」
好きなんだ。がエコーになって響く。
目は合っていると思いきや完全に
視界をシャットアウト。
一時停止、フリーズ状態。
数分経って
「好きなことだけ伝えたかっただけだから」
「お疲れ様、また明日ね!」
そう言って理笑先輩は立ち尽くしてる俺を置いて帰っていった。
俺は今、告白を・・・された・・・?
いや、アルバイトのチームメイト的な感じで
好きなだけでそれを伝えてくれて、、、。
なんわけあるか!!!
完全にさっきのは告白でした !!(なぜか敬語)
え?!え?!え?!
どこをどう見て好きになったんだ?!
いつ何がきっかけで好きになったんだ?!
俺のどこを好きになったんだ?!
何分何秒の俺を見て好きになったんだ?!
地球が何周した時に好きになったんだ?!
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツ。
、、、、、、。
「俺の事、好きなんだ......。」
我に返り俺は言った。
そしてあることに気づいた。
うん?俺、付き合ってとは言われていないよな。
待て待て......俺は好きと言われて......で、
俺はどうしたらいいんだ?
告白って、今までは
好きです→付き合って下さい
がワンセットだと思っていた......
それが今やワンセットではなく
ワンだけになったのか......
とりあえず何か話をかけよう!
伝えてくれたこと無視するわけにはいかないし!
てか明日、気まづッ!恥ずかしッ!
なんか明日がこないでほしいんだけど!!
そして冒頭、明日は今日になっていた
続く
―第1話―
ラブが始まった?
6月20日(土)。昨日のアルバイトの帰り、
ある年上の先輩に告白された。
俺の隣に座っている彼女が告白してきた
理笑先輩という人だ。
だが、俺達はまだ付き合っていない。
正直気まづいのが今の現状だ。
付き合っていない?それは何故かって?
でわ昨日に遡ってみよう。
6月20日(土)
俺のアルバイト先は建物3階にある田舎の
小さなフィットネスジムだ。(もちろん車通勤)
と、言っても他のジムよりかは業務も簡単で
どちらかというと楽な方である。
基本は2人作業で簡単な業務とお客様への対応をする。
この日は理笑先輩とラストまでシフトが一緒だった。
閉め作業も終わり施錠もして
2人で帰りのエレベーターに乗る。
ふとした時に思うが
なんでこうもエレベーターていう
空間は妙な気まづさがあるのだろうか。
仲のいい友達とかだったら別に気まづさなんかないのになぁ・・・。
まぁ、それは親しいから当たり前として
ここで勘違いしてほしくないのは
理笑先輩が苦手とか嫌いで話さないとかではない。
むしろ理笑先輩はいい人だ。
優しく接してくれるし時々話もかけてくれる。
だけど、この人は基本クールな方だと思う。
キャピキャピ系ではないのは断言できる。
話す時は話すし話さない時は話さない感じだ。
でも暗い人でもない。
名付けるならブライト・クールガールってやつ?
※ネーミングセンス皆無
そう、ここまではいつも通りだった。
そして、何も話さないまま1階について目の前にある自分の車に行こうと出入口を出たところで、後ろで歩いていた理笑先輩が突然に
「陽くんってさ・・・彼女とか好きな人居たり
するの?」とぼそっと質問をしてきた。
俺はいきなりの質問と質問する内容に驚いた。と、
同時に何故その質問をしてきたのかと疑問にも
思ったが、とりあえず
「今は付き合ってる人も好きな人もいませんよー」
と答えた。
少しの沈黙の後に理笑先輩は小声で
『良かったー。』と言った。
......んんん?
え?今、良かったって聞こえたんだけど?
え?!今、言ったよね?!
そう言ったかは半信半疑だった。
だが内心かなり戸惑っていた。
その直後に理笑先輩は、内心戸惑っている俺に
「私ね、陽くんのこと好きなんだ。」
これはハッキリ聞こえた。いきなりの告白に
びっくりして立ち止まり理笑先輩の方を
振り返り目が合う。
先輩は俺を見つめたままだ。
一方の俺の頭の中には
「好きなんだ。好きなんだ。好きなだ。」
好きなんだ。がエコーになって響く。
目は合っていると思いきや完全に
視界をシャットアウト。
一時停止、フリーズ状態。
数分経って
「好きなことだけ伝えたかっただけだから」
「お疲れ様、また明日ね!」
そう言って理笑先輩は立ち尽くしてる俺を置いて帰っていった。
俺は今、告白を・・・された・・・?
いや、アルバイトのチームメイト的な感じで
好きなだけでそれを伝えてくれて、、、。
なんわけあるか!!!
完全にさっきのは告白でした !!(なぜか敬語)
え?!え?!え?!
どこをどう見て好きになったんだ?!
いつ何がきっかけで好きになったんだ?!
俺のどこを好きになったんだ?!
何分何秒の俺を見て好きになったんだ?!
地球が何周した時に好きになったんだ?!
ブツブツブツブツブツブツブツブツブツ。
、、、、、、。
「俺の事、好きなんだ......。」
我に返り俺は言った。
そしてあることに気づいた。
うん?俺、付き合ってとは言われていないよな。
待て待て......俺は好きと言われて......で、
俺はどうしたらいいんだ?
告白って、今までは
好きです→付き合って下さい
がワンセットだと思っていた......
それが今やワンセットではなく
ワンだけになったのか......
とりあえず何か話をかけよう!
伝えてくれたこと無視するわけにはいかないし!
てか明日、気まづッ!恥ずかしッ!
なんか明日がこないでほしいんだけど!!
そして冒頭、明日は今日になっていた
続く