シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
9.大好きな人とこれからを考える
鳴海くんと想いが通じ合えた夜。気付けば時刻は八時半に差し掛かっていて、慌てて自宅へと帰った。
颯太に会って貰いたい、この答えに関しては、二つ返事で「良いよ、勿論」と言って貰えた。颯太を入れた三人で、遊びに行きたいという話もすんなりと了承を得られた。
*
「おはよー、ママぁ」
リビングのソファーに座りながら、スマートフォンで調べ物をしている時。颯太が二階から降りてきて、リビングの戸口をくぐった。
「おはよう、颯ちゃん。昨日は帰りが遅くなってごめんね?」
颯太の元へ歩み寄り、ギュッと抱き締めると颯太はしがみ付いて、ううん、と首を振った。
起き抜けの状態だったので、そのまま手を引いておトイレに連れて行く。
今日は仕事の無い日曜日だ。私は颯太とゆっくり過ごそうと決めていた。
鳴海くんの事をまだ覚えているかどうかも確認したいし、鳴海くんとどこに出掛けるかも電話で話し合いたい。
颯太が着替えるのを待ち、既にテーブルについていた両親と朝ごはんを食べた。
「颯ちゃん、今日はママと何して遊ぼうか?」
「ぼく、公園にいきたいっ!」
「公園かぁ……」
言いながら、チラッと窓の外に目を向けた。