シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
ーー今日は比較的暖かいし。長居しなければ風邪をひかせる事も無いかな?
「うん。そうだねっ、じゃあお砂場セット持って行こうか?」
「うんっ!」
颯太との二人の時間が持てるのは、正直な所ありがたい。実家暮らしで、母と家事を分担出来るから取れる貴重な時間だ。
きっとアパートを借りて二人暮らしをしていたら、家の事も全てしなければいけない分、心のゆとりも生まれないだろう。
母親四歳の私だけど、まだまだ親に気苦労と心配を掛けているなぁ。
そんな事をぼんやり考えながら、身支度を簡単に済ませて家を出る。
「ほらっ、颯ちゃん。自転車乗るからジャンバー着ないと」
駐車場から自転車を出し、颯太に上着を見せた時。
「……あっ!」
颯太がどこかを指差して、大きな声を上げた。
ーーえ、……あッ!!
颯太が向いている方向に目をやると、鳴海くんがアパートの下で煙草を咥えながら電話で話をしていた。
「ママ、あれ。たまてばこのおにーちゃんだよね?」
「え? あ、そうだねっ! て言うか颯ちゃん、あのお兄ちゃんの事まだ覚えてたんだ? エレベーターで会ったの、大分前だよ?」
「うん。だってお爺ちゃんじゃないのに頭白いもん。目もぼくと違うし」
「あー……うん。そうだね」
私はぎこちない笑みを浮かべた。
ーーどうしよう、言うなら今…かな?
「うん。そうだねっ、じゃあお砂場セット持って行こうか?」
「うんっ!」
颯太との二人の時間が持てるのは、正直な所ありがたい。実家暮らしで、母と家事を分担出来るから取れる貴重な時間だ。
きっとアパートを借りて二人暮らしをしていたら、家の事も全てしなければいけない分、心のゆとりも生まれないだろう。
母親四歳の私だけど、まだまだ親に気苦労と心配を掛けているなぁ。
そんな事をぼんやり考えながら、身支度を簡単に済ませて家を出る。
「ほらっ、颯ちゃん。自転車乗るからジャンバー着ないと」
駐車場から自転車を出し、颯太に上着を見せた時。
「……あっ!」
颯太がどこかを指差して、大きな声を上げた。
ーーえ、……あッ!!
颯太が向いている方向に目をやると、鳴海くんがアパートの下で煙草を咥えながら電話で話をしていた。
「ママ、あれ。たまてばこのおにーちゃんだよね?」
「え? あ、そうだねっ! て言うか颯ちゃん、あのお兄ちゃんの事まだ覚えてたんだ? エレベーターで会ったの、大分前だよ?」
「うん。だってお爺ちゃんじゃないのに頭白いもん。目もぼくと違うし」
「あー……うん。そうだね」
私はぎこちない笑みを浮かべた。
ーーどうしよう、言うなら今…かな?