シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
出した自転車を一旦その場に停めて、私は颯太の前に腰を下ろした。真面目な顔つきをする私を見て、颯太がキョトンと首を傾げる。
「あのね、颯ちゃん。あのお兄ちゃん、実はママのお友達なの」
「えっ、そうなの?」
「うん。ママのお仕事場所で仲良くなって……鳴海くんって言うんだけど」
颯太はしきりに瞬きをし、また鳴海くんを見た。
今度一緒に遊びに行く約束をしているという事を、どんな言葉で伝えようかつい思案してしまう。
ママの好きな人、という言い方はしたくないし。どうしよう。
眉を寄せて考えながら、スクッと再び立ち上がる。
颯太の視線に気付いたのか、私がフッと彼に目を向けた時には、鳴海くんが、アッという顔でこっちを見ていた。
一言二言、何かを話し、鳴海くんが電話を切った。
「おはよう?」
鳴海くんは私を見るというよりは、颯太を見つめて近付いて来た。
白いパーカーにスウェット姿の彼は、おそらくまだ室内着から着替えていないのだろう。丸い黒目にもまだカラーコンタクトは入っていない。
颯太はいつもの人見知りを発動させ、私の後ろにサッと隠れた。
「あのね、颯ちゃん。あのお兄ちゃん、実はママのお友達なの」
「えっ、そうなの?」
「うん。ママのお仕事場所で仲良くなって……鳴海くんって言うんだけど」
颯太はしきりに瞬きをし、また鳴海くんを見た。
今度一緒に遊びに行く約束をしているという事を、どんな言葉で伝えようかつい思案してしまう。
ママの好きな人、という言い方はしたくないし。どうしよう。
眉を寄せて考えながら、スクッと再び立ち上がる。
颯太の視線に気付いたのか、私がフッと彼に目を向けた時には、鳴海くんが、アッという顔でこっちを見ていた。
一言二言、何かを話し、鳴海くんが電話を切った。
「おはよう?」
鳴海くんは私を見るというよりは、颯太を見つめて近付いて来た。
白いパーカーにスウェット姿の彼は、おそらくまだ室内着から着替えていないのだろう。丸い黒目にもまだカラーコンタクトは入っていない。
颯太はいつもの人見知りを発動させ、私の後ろにサッと隠れた。