シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「あっ、やばい! 時間!」
腕時計に目を落とし、私も慌てて家に引っ込んだ。
「沙耶? もう出るの?」
玄関で颯太と靴を履いていると、母から声を掛けられた。
「あ、うん。今日から新しい職場だから、早めに颯太送って行くねっ」
颯爽と家を出て、颯太を自転車に乗せ、保育園まで漕いで向かう。
笑顔の息子を無事、保育園へと送り出し、私は新しい仕事場に向かった。
電車に乗り、一駅先で降りる。家から近場の環境も有り難い。
低めのヒールを鳴らし、私は職場である専門学校の扉をくぐり抜けた。階段を降りて地下一階に辿り着く。
先月まで、私は派遣社員で働いていたのだが、福利厚生の充実を考えて正社員で働ける仕事に転職をした。
それがここ、服飾科の専門学校に入った購買部だ。購買部と言っても、パンや牛乳を売っている訳ではなく、主に扱う物は雑貨だ。
学生達が授業で必要とする布や糸、文房具などが置いてある。
どちらかと言えば、私は針と糸を使うのが不慣れで釦付けも我流だったりする。ミシンだって高校生の頃に授業で触った程度だ。
それでも、販売をする上では大丈夫だからと“本店”の社長さんに面接を通して貰った。
腕時計に目を落とし、私も慌てて家に引っ込んだ。
「沙耶? もう出るの?」
玄関で颯太と靴を履いていると、母から声を掛けられた。
「あ、うん。今日から新しい職場だから、早めに颯太送って行くねっ」
颯爽と家を出て、颯太を自転車に乗せ、保育園まで漕いで向かう。
笑顔の息子を無事、保育園へと送り出し、私は新しい仕事場に向かった。
電車に乗り、一駅先で降りる。家から近場の環境も有り難い。
低めのヒールを鳴らし、私は職場である専門学校の扉をくぐり抜けた。階段を降りて地下一階に辿り着く。
先月まで、私は派遣社員で働いていたのだが、福利厚生の充実を考えて正社員で働ける仕事に転職をした。
それがここ、服飾科の専門学校に入った購買部だ。購買部と言っても、パンや牛乳を売っている訳ではなく、主に扱う物は雑貨だ。
学生達が授業で必要とする布や糸、文房具などが置いてある。
どちらかと言えば、私は針と糸を使うのが不慣れで釦付けも我流だったりする。ミシンだって高校生の頃に授業で触った程度だ。
それでも、販売をする上では大丈夫だからと“本店”の社長さんに面接を通して貰った。