シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
学生さんがまた買い物に来るので、私はメモの続きに取り掛かった。
ーー鳴海くん、大丈夫だったかな?
自然と彼の事が頭の半分を埋め尽くしてしまい、私は頬を押さえた。
ーー何だろう、頬が少し熱い。
鳴海くんに名前呼びされたのが、かなり衝撃的だった。
ーー最近の若い子はみんなああなのかな?
心臓がドキドキと勝手に早鐘を打っている。
偶然の出会いが四度もあるなんて、まだ学生だった頃の私なら、すかさず運命を信じて乙女心を発揮させていただろう。
隣りのアパートで住んでいる服飾専門学生の彼と、シングルマザーで二十五歳、実家暮らしの私とは年齢も立場も掛け離れている。何の結びつきも無い。
だから私は、ただの偶然だと思い込む事にした。
後に、鳴海 仁くんの事で悶々と思い悩む日が来る事など、今は知る由も無く……。
***
ーー鳴海くん、大丈夫だったかな?
自然と彼の事が頭の半分を埋め尽くしてしまい、私は頬を押さえた。
ーー何だろう、頬が少し熱い。
鳴海くんに名前呼びされたのが、かなり衝撃的だった。
ーー最近の若い子はみんなああなのかな?
心臓がドキドキと勝手に早鐘を打っている。
偶然の出会いが四度もあるなんて、まだ学生だった頃の私なら、すかさず運命を信じて乙女心を発揮させていただろう。
隣りのアパートで住んでいる服飾専門学生の彼と、シングルマザーで二十五歳、実家暮らしの私とは年齢も立場も掛け離れている。何の結びつきも無い。
だから私は、ただの偶然だと思い込む事にした。
後に、鳴海 仁くんの事で悶々と思い悩む日が来る事など、今は知る由も無く……。
***