シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「トムカ博に行った時の事とかを考えたら、仁くんは充分沙耶ちゃんに合わせてくれてると思うよ?
だから今は寂しいかもしれないけど、今後も仲良くしていくために、沙耶ちゃんが仁くんの気持ちに合わせていくべきなんじゃないかな?」
ーーそっか。
祥子さんの言葉は、自然と私の中に染み込んだ。
「そう、ですよね? 私、自分ばっかりが寂しいような気持ちになってて。
祥子さん、ありがとうございます。勉強になります」
椅子に座ったままでお辞儀をすると、祥子さんはアハハと笑った。
「それでこそ、いつもの沙耶ちゃんだね。颯太くんと仁くんの事でくよくよしてないのも、らしいし。
時間は掛かるかもしれないけど、きっとうまくいくよ」
「はい」
颯太が鳴海くんを拒絶した事は。決して気にしていない訳じゃないけれど、私はいつもの笑みで頷いた。
*
仕事から帰宅して早々、颯太が私の元に駆けて来た。
「ねぇ、ママー」
「あ。ただいま、颯ちゃん」
お帰りー、とついでのように言い、颯太が「あのね」とせっついた。
「クリスマスツリー、まだ出さないの?」
「……え?」
「ねぇねぇっ、早く出そうよーっ。コウちゃんちはもう出してるんだって!」
「ああ……」
だから今は寂しいかもしれないけど、今後も仲良くしていくために、沙耶ちゃんが仁くんの気持ちに合わせていくべきなんじゃないかな?」
ーーそっか。
祥子さんの言葉は、自然と私の中に染み込んだ。
「そう、ですよね? 私、自分ばっかりが寂しいような気持ちになってて。
祥子さん、ありがとうございます。勉強になります」
椅子に座ったままでお辞儀をすると、祥子さんはアハハと笑った。
「それでこそ、いつもの沙耶ちゃんだね。颯太くんと仁くんの事でくよくよしてないのも、らしいし。
時間は掛かるかもしれないけど、きっとうまくいくよ」
「はい」
颯太が鳴海くんを拒絶した事は。決して気にしていない訳じゃないけれど、私はいつもの笑みで頷いた。
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仕事から帰宅して早々、颯太が私の元に駆けて来た。
「ねぇ、ママー」
「あ。ただいま、颯ちゃん」
お帰りー、とついでのように言い、颯太が「あのね」とせっついた。
「クリスマスツリー、まだ出さないの?」
「……え?」
「ねぇねぇっ、早く出そうよーっ。コウちゃんちはもう出してるんだって!」
「ああ……」