シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「鳴海くん、今日と明日休みだって……澤野くん何か理由聞いてる?」

 澤野くんは、え、と一瞬目を丸くし、ああ、と息をついた、

「なんか実家帰るってそういう事言ってたかな? それ以外には何にも聞いて無いけど」

「……そっか」

 じゃあ状況は私と変わらない。

「それが気になるの?」

「……うん。家の用事で帰るって、メールで聞いたんだけど……具体的な答えが貰えなくて。色々と考えちゃって」

 ちょうどお昼休みの時間だったので、さっきのレジで学生たちは居なくなっていた。

 鳴海くんのプライバシーも気になったけれど、私は今朝のメールが途中になっていた事を澤野くんに話した。

「あぁ〜、なるほど」

 澤野くんは私の話を聞き終えて、うんうんと首肯した。

「大体それ分かるよ」

「え?」

「まぁ、分かるって言っても、メールが途中になってる理由の話だけど」

「え、なになに??」

 私は訳もなく食いついた。

「多分、書いてる途中で誤送信しちゃって。でも、電車に乗らなきゃいけないとかそういう焦りで一旦保留にして。乗ってからじっくり文字打ってたら充電切れになった、とか。そういうのじゃないの?」

「……えぇ?」

 ーーそんなのアリ?
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