シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
「どうも〜、はじめまして。沙耶の母です」
母が自己紹介をした時、颯太が脚に絡みついた。私に隠れるような形で鳴海くんをそっと見ていた。
「あ、ここのアパートに住んでる、その。……鳴海仁といいます。はじめまして」
鳴海くんは控えめに首元を触り、母にお辞儀をした。
「あら。鳴海、仁くんっていうの? じゃあ、颯太の話に出てたジンくんは…」
あなた? と言いたげに母は鳴海くんを手で指し示した。
「……え、あ」
「うん、そうだよ。鳴海くん、私が働いてる専門学校の生徒さんで……颯太とも何度か遊んでもらったの」
「まぁ、そうなの? このお兄ちゃんに仲良くしてもらってたのねぇ〜、颯ちゃん?」
未だに私の脚にぴったりとくっ付いたまま動かない颯太を、母が笑みをたたえて覗き込んだ。
「優しそうなお兄ちゃんじゃない? あんまりドジな感じには……見えないけど?」
そう言って母が鳴海くんを見ると、彼は照れくさそうに頬を緩め、首を傾げていた。
「……ちがうもん、ジンくん、ドジだもん。ボールの当てあいっこしたときも、ぼくの勝ちだったもん」
「あらあら、そうなの?」
言葉を紡ぎはじめると、私の脚を掴んでいた颯太の手が緩まり、颯太は母を見上げて口を尖らせていた。
母が自己紹介をした時、颯太が脚に絡みついた。私に隠れるような形で鳴海くんをそっと見ていた。
「あ、ここのアパートに住んでる、その。……鳴海仁といいます。はじめまして」
鳴海くんは控えめに首元を触り、母にお辞儀をした。
「あら。鳴海、仁くんっていうの? じゃあ、颯太の話に出てたジンくんは…」
あなた? と言いたげに母は鳴海くんを手で指し示した。
「……え、あ」
「うん、そうだよ。鳴海くん、私が働いてる専門学校の生徒さんで……颯太とも何度か遊んでもらったの」
「まぁ、そうなの? このお兄ちゃんに仲良くしてもらってたのねぇ〜、颯ちゃん?」
未だに私の脚にぴったりとくっ付いたまま動かない颯太を、母が笑みをたたえて覗き込んだ。
「優しそうなお兄ちゃんじゃない? あんまりドジな感じには……見えないけど?」
そう言って母が鳴海くんを見ると、彼は照れくさそうに頬を緩め、首を傾げていた。
「……ちがうもん、ジンくん、ドジだもん。ボールの当てあいっこしたときも、ぼくの勝ちだったもん」
「あらあら、そうなの?」
言葉を紡ぎはじめると、私の脚を掴んでいた颯太の手が緩まり、颯太は母を見上げて口を尖らせていた。