シングルマザーの私が学生と恋♡するんですか?
会計をする際、既に鳴海くんが全額払ってくれていた。若干申し訳ないながらも、私は一度出した財布をまた鞄に引っ込めた。
私としては割り勘にして半額出すつもりでいたけれど、彼氏を立てる行動も時には必要だ。
「鳴海くん、ありがとう。ごちそうさまでした」
「ううん、どういたしまして」
彼の嬉しそうな柔和な笑みを見て、私は俯きがちにはにかんだ。
途中、ショートブーツの踵がアスファルトの窪みに引っ掛かり、靴が脱げて転びそうになる。
「……きゃっ…!?」
咄嗟の事で私は隣りの彼に手を伸ばした。反射的に私を抱きとめてくれた彼の腕を感じて、ドキドキと心音が高鳴った。
「大丈夫?」
「……あ、……うん」
転びそうになった事も、彼に触れないと決めていたのに手を伸ばした行動も恥ずかしくて、私は赤ら顔で俯いた。
ーー頬が熱い。
思えばいつも、私から鳴海くんに触っている気がする。恥ずかしいな……。
中途半端に脱げた靴をきちんと履き直し、再度鳴海くんに続いて歩き出した。
着いた先は見晴らしの良い運動公園だ。人工的な小川や小さな子供向けの遊具、魚釣りができる沼などが併設されていて、天気の良い日は朝から閉園時間まで遊べそうだなと思った。
自然が多く、そこここに桜の木も植わっているので、暖かくなったら颯太を連れてまた来ようかなぁと密かに考える。
私としては割り勘にして半額出すつもりでいたけれど、彼氏を立てる行動も時には必要だ。
「鳴海くん、ありがとう。ごちそうさまでした」
「ううん、どういたしまして」
彼の嬉しそうな柔和な笑みを見て、私は俯きがちにはにかんだ。
途中、ショートブーツの踵がアスファルトの窪みに引っ掛かり、靴が脱げて転びそうになる。
「……きゃっ…!?」
咄嗟の事で私は隣りの彼に手を伸ばした。反射的に私を抱きとめてくれた彼の腕を感じて、ドキドキと心音が高鳴った。
「大丈夫?」
「……あ、……うん」
転びそうになった事も、彼に触れないと決めていたのに手を伸ばした行動も恥ずかしくて、私は赤ら顔で俯いた。
ーー頬が熱い。
思えばいつも、私から鳴海くんに触っている気がする。恥ずかしいな……。
中途半端に脱げた靴をきちんと履き直し、再度鳴海くんに続いて歩き出した。
着いた先は見晴らしの良い運動公園だ。人工的な小川や小さな子供向けの遊具、魚釣りができる沼などが併設されていて、天気の良い日は朝から閉園時間まで遊べそうだなと思った。
自然が多く、そこここに桜の木も植わっているので、暖かくなったら颯太を連れてまた来ようかなぁと密かに考える。